その他の伝統医学としては、3000年の歴史があると言われるチベット医学で、インドのアーユルベーダの流れを汲み、ラマ教の僧侶が学び実践していた医学です。
脈診、問診、尿診によって診断され、標高4000メートルの山岳部で採取される植物や、金、銀、ルビー等の宝石を粉にした薬を用います。
また中東を中心として広がったのがアラビア医学です。
サラセン帝国(イスラム)の繁栄とともに広まった、ギリシア医学を源流とする医学で、人間の身体は食べた物が変化してできた、血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁の4つの体液から構築され、この体液のバランスが崩れたことにより病気になると考えます。
他の伝統医学同様、人間が本来持っている自然治癒能力を高めて病気を治すのであり、薬はその助けをするだけという考え方です。
またインドネシアの伝統医学の代名詞であるジャムウーは、触診はせず問診が中心で、患者の病状や具合を聞き、自分の過去の経験上から効いた薬を処方するといった薬剤師のような治療方法をとります。
ジャムウーは薬の行商人が薬を入れたカゴを背負って売り歩く姿も見られます。他にもミャンマーのビルマ伝統医学、アメリカのインディアン伝統医学、カイロプラクティック等もよく知られる世界の伝統医学として挙げられます。